2009年10月01日

がんの闘病生活と家族の支え

がんに罹った患者さんの、病気に対する心構えについてですが、まず最初に自分が主治医になったつもりで、積極的に闘病生活に取り組むことが必要です。そして、正しい医学的な知識に基づいて、自分の症状を把握します。

がんに対する不安や死の恐怖を感じるのは、人間として当然のことですから、それを家族や親しい友人に話して、心の悩みを分け合うことが大切です。場合によっては、精神科医や心理療法士に相談するのもよいでしょう。

病気や死は、誰にでもおとづれることです。がんと聞いただけで、すぐ西を連想してしまう傾向にあることは残念です。まえの記事で書いたのですが、がんに立ち向かう患者さんの姿勢が、生存期間を伸ばすというよい結果を生み出しています。

その日、その日の生活を大切にして、自分の趣味を生かしたり、これまでの友人関係を大事にして、実り豊かな人生を送るように心がけたいものです。


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2009年09月30日

サイコオンコロジー(精神腫瘍学)

精神的に「気が張っていると、風邪を引きにくい」など、心の状態は体に大きく影響を及ぼします。昔から「病は気から」といわれていますが、医学的にも実証されるようになりました。

欧米で行われたがん患者さんに対する調査の中に、がんに対する真理的な反応と生存期間について調べたものがあります。ひとつは、乳がんの患者さんが、その後の闘病生活にどのような姿勢で立ち向かうかによって、生存期間が大きく変わってくるというものです。前向きに姿勢でがんの治療に臨んでいる人は、長生きの傾向にあり、反対に悲観的な人の生存期間は短くなっているというものです。

もうひとつは、再発した乳がんの患者さんを対象としたものですが、精神的なケアを受けた人と受けてない人の生存期間を比較したところ、精神的なケアを受けた人は、受けていない人に比べて2倍以上長く生きていることが分かっています。

がん患者さんに対する精神医療を、サイコオンコロジー(精神腫瘍学)といいますが、日本でも心のケアの問題に関心が高まっています。


ニックネーム comedical at 20:05| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月12日

血圧を測る

国内でこれまでに出荷された家庭用血圧計は3000万台に上り、医師が患者に家庭での血圧測定を進めることがごく当たりまえの光景となっています。早朝および就寝前に測定することにより、医師は患者の1日の血圧変動を知ることが出来るようになりました。

その結果、就寝前血圧は比較的コントロールできている反面。早朝血圧はコントロール不良である場合が多いことが分かり、新たな治療対象として浮上しています。


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2009年09月10日

訪問診療時の腹部への処置

皮下輸液は、血管を確保しにくい患者の水分や電解質の補給に有用です。準備としてまず、皮下に穿刺しやすい部位を探し、アルコール綿で消毒します。静脈穿刺と違い失敗によるやり直しがほとんどないこともメリットです。

固定にはポリウレタンフィルムを用います。部位と状況によりますが、数日以上留置して、滴下する場合もあります。腹部だけでなく胸部、大腿部などの皮膚に刺入する場合もあります。1日1000mlくらいの輸液であれば、比較的ストレスなく行えます。

ポータブルエコーがあれば、腹部膨満感の原因検索に役立ちます。イレウスや腹水を心配する場合もありますが、神経因性膀胱による尿閉と判明した場合には、この機会があったとありがたく思います。



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posted by 269g